正しいお墓の買い方

お墓には、「死者を供養し祀る」という意義と「この世に残された人の心の拠り所」としての意義があります。

死者を供養するのにふさわしいたたずまいがあり、死者と生者の語らいの場所、親を想い自分たちの生活の歴史を子供達に伝えて行く場所としてふさわしいお墓ならよいお墓と言えます。
ここではそんなお墓を買うために重要なことを説明します。

石材店を選ぶ

石材店の仕事は墓石を建てることだけではありません。より重要な仕事として「墓守」があります。お墓は100年の買い物です。代々受け継がれていくものです。「売りました、買いました。」で済む他の商品とは、本質的に異なります。
建てた墓石を保証し、後々まで面倒を見てくれる、信頼できる石材店を選ぶことが何よりも肝要です。
購入後のメンテナンスやサービス、商品に対する責任を明示しているか。格安を売り物にしているお店ではなく、お墓の価値や心の満足を重視しているお店か。地元の人の評判はどうかといった点をチェックし慎重に石材店を選ぶ必要があります。


お墓の価値判断

墓石に機能性は全くありません。得られるのは心の満足です。
格安墓石、超特売墓石など目先の価格より、心の満足を重視されたお墓作りをお奨めします。
なぜなら建てた墓石は、お店の信用を背負ってずっとそこに建立されているのですから、地元に根づいた評判のよい石材店なら安心です。


墓石を建てる時期

特別な決まり(法律)はありません。大切なのは供養の心です。思い立ったが吉日でよいと思います。一般的には、四十九日、百ヶ日、月忌、一周忌、三回忌などの法要を営むときに納骨されることが多いようです。
生前墓について、仏教では生前に仏事をすることを「逆修」といって、大変功徳の高い善行と説いています。事実「灌頂経」「地蔵本願経」というお経の中でお釈迦様は「生前に死後の仏事を修めておくと、その幸せは無量で計り知れない」と説いておられます。
従って生前墓がいけないという根拠はなく、むしろおすすめいたします。